ドストエフスキーを読んだと嘘をついた。

だから意見、お貸しします。

ホテルを比較するならやっぱりトリバゴ。

「 ホテル?トリバゴ」

「トリバゴで、検索。」

 

文字に起こすと普通の文章。けれど耳に残るあの独特の発音。

独特の世界観を醸し出しているあのCM、覚えがある人も多いんじゃないでしょうか。

 

 

このCMはもう、我々視聴者の心にAmzonのCMと同じくらい爪痕を残してる。

新作が出ると反射的にナレーションを聞いてしまう。これが「耳が孕む」というやつか。と感動すら覚えた。

 

  このトリバゴ女優が熱弁を振るうCM、放送する時間帯はだいたい深夜で、ショッピング番組しか流れないような時間に流れるからひときわ目立つ。無名のアーティストの起用とお金をかけない撮影で、費用対効果はかなり優れているんじゃないでしょうか。

 

また昼間は家にいることが多い主婦やご老人が視聴数の大半を占めるから、あまりホテル比較サイトのCMを流しても効果があるとは言えない。化粧品や家電、保険、グルコサミンや世田谷健康家族らの一人勝ちだ。そこを見据えて学生や社会人が多く見ている時間帯に流していることも成功の秘訣だと思える。実は計算しつくされているのかもしれない。

 

長々と分析して分かってます。アピールをしてみたけれど、結局何が言いたいって、この計算ずくのCMに僕らの耳はもうメロメロということだ。

 

僕らの耳は孕まされてしまったのだ。

オカモトもサガミも発禁を食らっている世界。インド人も北朝鮮人もびっくりな避妊のしなさ。

早打ちガンマンかゴルゴ13か。百発百中の手練には逆らえない。

 

上の段落で、さらっと無名のアーティストと書いたが、このトリバゴガールは女優や歌手活動を行っているナタリー・エモンズという人だ。

一年前くらいに、トリバゴのモノマネで盛り上がった奇妙な飲み会の最中に調べたから間違いはないはず。

 

間違った情報を載せて話を進めるのはよろしくないので、一応ウィキペディアからかいつまむと

・ナタリーシモンズ、アメリカ出身

・職業は女優、歌手、ダンサー

のどじまん ザ!ワールド』に出演

・トリバゴの女優として注目

・音楽活動時の名前はSTRAE

ー ナタリー・エモンズ - Wikipedia    

 

なんかはっきりしないけど、日本語が話せる外国人とのこと。

 

1番上の動画は放送したてのころでまだ初々しさがあったエモンズちゃん。今ではこなれ感が出てきて、

 

 

話が流暢になって、いろんなキャラに挑戦し、初期の面影が失われつつある。

 

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-ナタリー・エモンズ(@natalieemmons)さん | Twitterより引用

 

こんなポーズまでとっている。

 

大好きなAV女優がハードな企画モノに挑戦した時の気持ちだ。

汚さないでくれ頼む。でもイイ。みたいな、画像を探していたらそんな気持ちになりました。

 

ツイッターの更新は日本語で行っているようで、このままだと僕らの耳を孕ませたあの発音も失われてしまうかもしれない。

あの頃の気持ちなんてもう思い出せないことの方が圧倒的に多い。

だからあの頃の発音なんて思い出せない。となってしまうかもしれない。

 

みんな擦れていくうちに、自分の「あの頃」のことなんて忘れ去ってしまう。

感性は鈍くなる一方だ。

 

最初に決めた目標とか、挑戦してみて悔しい思いをしたこととか、美味しかったご飯とか、念願叶って実現したこととか、初めて18禁コーナーの暖簾をくぐった日のこととか、

女子の前でやるスポーツテストが恥ずかしかったこととか、音楽のテストは別室でやりたかったこととか、給食の時間、机の間に一人だけ距離ができた女の子に話しかけられなくなったこととか、

やりたいクラスの係に立候補するのに緊張したこととか、部活をさぼる言い訳に身内の葬式をでっちあげた後味の悪さとか。

みんな列になって風化するのを待っている。

 

インタビューで経験人数は2人と答えていたあの子も、今ではそんなこと忘れて画面の向こうで情事に勤しんでいる。

 

 

感性は鈍くなっていく一方だ。初心なんてすぐ忘れてしまうし、経験を積んだことに対しては、全てわかったかのように振る舞ってしまう。

俯瞰してつまらなくなっているのは僕ら自身のせいだ。

 

だから、と話をまとめる例で挙げるのはなんかしのびないないけれど、ドリバゴガールは初心をなくさず独特の発音で話し続けて欲しい。

きっと起点を失ったらあのCMもつまらなくなってしまう。

 

地方のアフリカでは、自国の文化基盤が明確になくアイデンティティーを確立できないために、若者の多くが自殺してしまう国がある。という研究があった。

起点や初心はいうなれば自分にとっての基盤のようなものだ。

 

だから自分を殺すようなことはせず、いつまでも初心くらいは覚えていたい。

 

もしアフリカに行くときでも、ホテル?トリバゴ

 

では、また。