ドストエフスキーを読んだと嘘をついた。

だから意見、お貸しします。

僕の好きな指は小指。

 

好き。というのは不思議なもので、探そうと思えばどんなカテゴリーにも好きなものを見つけられる。

好きな虫。好きな体の部位。好きな言葉。好きな寝る時の姿勢。好きなみそ汁の具材。好きな電車の止まる時の音。

 

電車の止まる時の音はエロい。電車によって異なる喘ぎ声が聞こえる。僕は京浜東北線のが好きです。

 

と、こんなふうに探そうと思えばどんなものにでも「好き」を見つけられる。

 

そこで本題なのだけれど、好きな指ってどれですか?

 

可動域がピカイチの親指?

使用頻度の高い人差し指?

長さ際立つ中指?

色気たっぷり薬指?

成長する気配がみられないのに赤ちゃん扱いされてる小指?

 

どれでしょうか。

 

そんなくだらないこと、考えたことがないという人がほとんどだろう。

 

だから今日、「小指は指の中で1番凄いんだぞ説」をみなさんに刷り込みたい。

異論は認めたくない。

 

小指が凄指である理由は2つある。

 

まず一つ目は、ものを掴む役割にあまり加担しないというところ。

 

いきなり先行きに不安を感じだろうけど、まずは聞いて欲しい。

 

人間の指は他の動物と違って、ものを掴んだり握ったりと、独自の文明を作り上げるのに一役買ってきている。

 

けれど掴むのも握るのもほとんど人差し指や中指、親指がメインで、小指は日陰の存在だ。グラスを持つときに小指だけ立つ人もいるくらい、小指はものを掴みにいかない。

 

けれど退化することなく、ピンキーリングをはめるだけの指になることもなく、今なお指にひっついているのは、小指が凄指である所以といっていい。

 

小指は他の指と違って支点になれる。

これが小指の凄いところの1つだ。

 

細かい作業をするとき、糸を結ぶなどの2つ以上の作業をするとき、ギターを弾くときなど、小指は支点になる。

他の指が十分に動けるように支点となって手を固定させてくれる。細い何かを書く時なんかまさにそうだ。

 

小指は身体の中で最も縁の下の力持ちな存在なのかもしれない。

だからすごい。普段あまり日の目を見ないのに、いざ仕事をするとなると重労働なのに、文句ひとつ言わず手の隅っこに居続けている。

 

無口ながらも必要十分に仕事をこなしてくれる。必要とあらば普段しないのに出張してダンベルとか掴むの協力してくれる。

こんなにハードボイルドな身体のパーツは他にいない。

 

もうひとつの理由は微笑ましくなれる。これにつきる。

 

どこであっても、手を繋いで歩くカップルを見かけない日はない。

暑い中、俗にいうカップル繋ぎをしている男女を見るとこっちまで暑くなってしまう。完全に言いがかりだけど。

 

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あと邪魔な時がある。ピッタリ寄り添って繋ぐわけではないから腕が伸びて道幅いっぱいに広がられると、抜かすに抜かせない。前でブラブラしている手を見ている時間。あの時間ほど無駄なものもそうない。

 

けれど、小指で繋ぐ小指繋ぎにするとどうだろう。

暑苦しさはなくなり、気づけば初々しさが溢れ出てくる。

 

恥ずかしいけど繋いでいるのかな。とか、どっちから指絡ませにいったのだろう。とか、前に居座られたとしても楽しめる。

 

さらに完全に偏見だけど、どこであってもカップル繋ぎ、もしくは腕に女性側がしがみつくカップルはろくなやつらがいない。

レジの前でも会計中に繋いでる方々は大体がクロックスかキティちゃんサンダルをお召しになられている。

 

別に、小指繋ぎならというわけではないけれど、周囲を意識できてるか否かは結構重要なポイントだ。

確率的に、ガッチリホールドしあってない人たちのほうが気づいて手を解いてくれる。

いい人たちが使う指=いい指。見事に等式が成り立つ。

 

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「掴む」だけでなく、「絡める」でも小指は重要な役割を果たしている。

小指単品なら手を繋げるけど、他の指オンリーで繋ぐことは難しい。そこらへんのナンバーワン・オンリーワン関係でも小指は他の指に差をつけることができている。48グループもびっくりの見事な差別化だ。総選挙に出馬しても結果を残せるんじゃないだろうか。

 

 

ハードボイルドな指でありながら、赤い糸が結ばれるイメージは小指にあるし、偏見含め小指繋ぎは他の繋ぎ方に比べ、微笑ましさと初々しさの点で優っている。

 

指切りをするのも小指で、赤ちゃんがよく握るイメージがあるのも小指。仕事に淡々と打ち込む無口な奴でありながら、キュートな役割まで担っている。

 

こんなにキャラが立っているパーツは他にあっただろうか。

 

これが僕の思う小指が凄指である理由だ。

 

ここまで説明を聞けばみなさんはもう立派な小指信者です。

明日から好きな指の部位を聞かれたら「小指!!」と即座に答えるといいと思います。

理由を熱く語るのはやめたほうがよさそうです。

きっとへんな人だと思われます。

 

では、また。