ドストエフスキーを読んだと嘘をついた。

だから意見、お貸しします。

アセロラジュースのサブカル感。

 

「デルモンテはケチャップ界のサブカル」とクア・アイナに行くたびに力説してくる素敵な方がいる。何回聞いても理由よりこのパワーワードが繰り返されるから、なんでそう感じるのかはハッキリしないけど、言いたいことはかなり分かる。

 

デルモンテのケチャップは、擬人化したら間違いなくサブカルだ。しかも筋金入りの。黒髪ボブヘア伊達メガネにマウンティングしていく屈強なサブカル。こういう時に絵がうまかったらサラッと描いて大歓声を一身に受けられそうでいいなと思う。アイデアはあっても使えないんじゃ意味がない。

 

話は逸れるが僕の画力ははいだしょうこ並だ。何を描いても伝わった例がない。絵しりとりじゃ答え合わせの時の笑いに困らないタイプ。アメトーークの絵心ない芸人に出演してもおかしくないレベル。

そんな感じで絵は下手なんだけど、書くことに興味はある。だからよくいろんな人の絵を研究する。長年にわたる研究の結果、絵が上手い人はそうじて人の顔を覚えるのが得意だってことが分かった。特徴を捉えるのがうまいというか、顔のなかで目立つパーツを確実にとらえて記憶している。

話すと、あいつは歯がさ。とか鼻がね。とか急に出してくるからついていけなくなる。絵心ない人は心当たりがあると思うんだけど、僕ら側は顔を思い出そうとすると、顔を見た風景ごと思い出してしまって、はっきりと顔だけイメージできない。顔を覚えるのが苦手と言ってもいい。

上述したデルモンテを力説している人の顔を思い出そうとしても、顔だけ抜き取れない。ハンバーガーごと思い出してしまって顔にはもやがかかっているみたいだ。だから、絵がうまくなるには、まずこの記憶の仕方から直さないといけないのかもしれない。毎日1枚なにかを描いてくださいと言われるより遥かに厳しい。胎盤に置いてきた絵心を取り戻すのは用意ではないみたいだ。

 

話を戻そう。

ケチャップ界のサブカルがデルモンテであるように、フルーツジュース界のサブカルはアセロラジュースだと思う。王道を攻めてないのに一定数の需要があるあの感じ。軽音サークルに多く分布するインナーカラーが奇抜なタイプと同じ扱いができる。流行りの文化では需要がないけど、その裏で爆発的な人気を誇ってるみたいな。靴はマーレマーレとか履いてそう。

 

ビタミンの観点から見ると、レモンには勝てない。好まれる味で戦うとりんごジュースには勝てない。けれど、アセロラにはアセロラにしかない美味しさがある。こんな風に長年愛される秘訣は他でも代用できるといえばできるってのがポイントな気がする。

 

異彩を放ちながらもサブカルっぽい商品は、スーパーのようなメインの戦場に並んでも一定数の需要がある。ところが、人間に置き換えてみると、こういったサブカルジャンルに所属する人種は、需要と供給のマッチングが難しく、身の振り方を間違えると、日清が発売する「黒歴史」3商品みたいな扱いを受ける。すぐに販売中止だ。負け戦でしかない。並んでいるだけで手にとってもらえるアセロラやデルモンテが羨ましい。

 

生活しているだけで、人間も引く手数多にならないものか。クーのりんごジュースを飲みながら思う。

 

では、また。